紫外線の強い夏に知っておきたい、日焼け防止に効果的な食材とは?
8月に入り、夏の日差しも日に日に長く強くなってきました。
紫外線も3月頃から強くなり始め、7月・8月はピーク時期を迎えます。
紫外線に当たることで、殺菌消毒、ビタミンDの合成、血行や新陳代謝の促進、皮膚抵抗力のアップなど
実は体にとってもメリットが多くあります。
しかしながら、長時間の紫外線は特に目や肌、免疫系統に悪影響も。
特に、肌トラブルで避けたいのが「日焼け」です。
日焼けのメカニズム
紫外線には、「生活紫外線と言われる(UVA)」と「レジャー紫外線(UVB)」があります。
地表に届く紫外線の95%がこのUVA。
UVBに比べると弱いものの、浸透力が高く肌の奥まで届く紫外線です。
急激な肌の変化はありませんが、日頃の紫外線を蓄積させ、シワやたるみの原因になると言われています。
UVBは地表に届く紫外線の5%程度ですが、強いため肌の表皮に急激な炎症(サンバーン)をおこしてしまいます。
ひどい時には水膨れになって皮が剥けるほど。
この紫外線が日焼けやシミの原因になっています。
また、このどちらの紫外線も一定時間浴びると活性酸素が発生し、
皮膚だけでなく、体内組織の酸化、皮膚免疫力の低下を引き起こします。
こうした紫外線が強い時期には、
サングラスや長袖、日傘などで皮膚を太陽の陽からカバーすることはもちろん、
実は食物からとれる栄養素で紫外線ダメージの軽減や予防することもできますので
毎日の食事を意識して摂取してみてはいかがでしょう。
紫外線対策によい食べ物
①ビタミンA、C、E
この3つの栄養素は紫外線による活生酸素を抑える抗酸化作用があるビタミン。
ビタミンAは、脂溶性ビタミンと言われ目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きがあり、
肌にうるおいやハリを与え、紫外線から守ってくれます。
ビタミンAが含まれる食材には、肉類、魚介類、モロヘイヤやかぼちゃなどがあります。
ビタミンCは、皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用や、
コラーゲン生成を促進させ肌に潤いよハリを与えてくれます。
他にも、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。
ビタミンCを多く含む食材は、アセロラ、ブロッコリー、かき、じゃがいもなどがあります。
ビタミンEは、抗酸化作用が非常に強く、老化防止に効果がある栄養素。
血行を促すことで代謝も高まり、ターンオーバーを促進します。
そのため、メラニンの排出をスムーズにし、ソバカスやシミの生成を防ぎます。
ただ、体内に蓄積されづらい栄養素であるため、積極的に補いたいもの。
ビタミンEが多く含まれる食材には、アーモンド、ナッツ、卵。
他にも油脂類のひまわり油、オリーブオイル、ごま油も多く含みます。
②ポリフェノール
ポリフェノールはビタミンA・Eと同じように抗酸化作用が強く、
活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があると言われています。
特にカカオポリフェノールには、活性酸素の除去し、肌のダメージを保護することから美肌効果が期待できます。
③βカロテン・リコピン
赤・オレンジ色や緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンやリコピンは、カロテノイドという色素の一種。
βカロテンは、体内でビタミンAに変換され皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。
特にリコピンは、ビタミンEの100倍以上と言われるほど強い抗酸化作用があり、
紫外線ダメージによる炎症抑制効果が期待できるのも嬉しい栄養素。
その為日焼け防止や日焼け後の回復の両方にも役立つ優れものです。
特に朝はリコピンの吸収が良いとされていますので、積極的に摂取したいものですね。
βカロテンが多く含まれる食材はにんじんやかぼちゃ。
リコピン豊富な食材はなんと言ってもトマト!その他にもスイカやグアバが挙げられます。
紫外線対策に逆効果の食べ物も!
みなさんは、紫外線対策が台無しになってしまう光毒性物質の「ソレラン」をご存知でしょうか?
実は、私たちの食生活に馴染み深い食材、
・柑橘系(オレンジ・グレープフルーツ・ライム・レモン)
・香りが強いハーブ類(パクチー・ディル・パセリ)
・香りが強い野菜類(しそ・春菊・セロリ)
・ブロッコリー
・きゅうり
などに多く含まれる物質で、紫外線吸収を高め、肌の炎症や色素沈着を引き起こしやすくしてしまう影響があります。
ソレランを含む食材を摂取すると、食後2時間から効果を発揮、その後7時間に渡って光毒性の効果が続くと言われています。
特にメラニン生成が促進し、しみやくすみの原因になるため
外出の予定がある時には朝の摂取を避け、夕方や夜の食事で取ることをお勧め致します。