加熱し続ける焼き芋ブーム!歴史とともに、人気の理由に迫る
食糧難の補完から始まり、嗜好品へと進化を遂げた歴史深い焼き芋
馴染み深い焼き芋ですが、実は、すでに第4次ブームと言われていることをみなさんご存知でしたか?
そんな焼き芋は、日本の歴史に紐づいた食品の一つでもありました。
サツマイモが日本で食べられる様になったのは、
1600年代に中南米産のお芋が琉球(沖縄)を通じて薩摩(鹿児島県)伝来したことが起源と言われています。
飢饉や戦後の食料難の影響で、補完する食材として全国に広まった背景がありました。
その後、焼き芋として食され、日本に馴染み深い食品となったことはみなさんご承知の通りだと思います。
第1次ブームと言われた江戸後期では、貴重で高価な砂糖に変わり、
安くて甘い焼き芋は貧富に関係なく大人気だった魅力的なおやつでした。
明治時代に入ると焼き芋の需要に応えるべく焼き芋専門店が多くできたことから第2次ブームを迎えます。
第3次ブームの昭和時代には、みなさんも馴染み深い移動販売の石焼き芋が高度経済成長とともに盛り上がりをみせました。
こうした時代の変遷とともに庶民に愛されてきた焼き芋も
ファストフードや洋食の進出によって、衰退の道を辿ることとなります。
健康思考の時代にマッチした食として、再び焼き芋ブームが到来!
今や焼き芋スイーツの専門店も目にする様になり、健康志向の高まりからじわりじわりと盛り上がってきた焼き芋。
実は、2003年から平成の焼き芋ブームと言われ、令和を迎えた今でもその人気がさらに広がると言われています。
その背景には、 オーブン開発など機械の進化で、
大型スーパーやコンビニで一年中焼き芋の販売がされるようになったことや
品種改良によるしっとり・ねっとり系と言われる甘味の強い
「安納芋」や「シルクスイート」といった品種の登場が人気の理由です。
健康志向が強まる今、運動や食に対しての意識も変化し、
お芋の栄養素の高さが改めて注目を浴びるようになりました。
食物繊維が豊富で、血糖値の急激な上昇を抑えられるお芋は、
主食となる炭水化物の代わりとしてのダイエット食やこどものおやつとしても重宝されています。
いつも食卓に並ぶ常備菜のひとつへ
スイーツとしてブームになった焼き芋ですが、
芋の魅力は、蒸したり、焼いたり、煮たりと調理方法や
レシピのアレンジでいろんな料理を楽しむことができます。
お弁当のおかずや常備菜として「夕食にもう一品!」という時にも心強い味方です。
毎日の食卓に並ぶ食材として取り入れ、
話題も豊かな楽しい時間を過ごしたいですものですね。