直営農場に久米島産の紅芋「沖夢紫」の魅力を伺いました!
紅芋は、お土産用商品の加工原料として使われることがほとんど。
市場で流通する7割の品種が、加工用に生産される「ちゅら恋紅」です。
その他3割が青果や自家消費、家畜飼料として流通していますが、
その品種の中にOmoimoの焼き芋で使われている「沖夢紫〜おきゆめむらさき〜」があります。
ねっとり系焼き芋の代表格「シルクスイート」やしっとり系「紅はるか」に負けない、
甘くて希少な紅芋「沖夢紫〜おきゆめむらさき〜」について、
久米島の生産農家をとりまとめるスイートフーズ株式会社の取締役工場長、
仲村渠(なかんだかり)さんにその魅力を伺いました。
➖今回焼き芋として使われる紅芋「沖夢紫」ですが、どんな特徴があるのでしょうか。
久米島では紅芋生産量の2〜3%しか生産されていないのが、この「沖夢紫」です。
品種の特徴として、栽培に手間がかかる為あまり生産する農家が少ないのが現状です。
沖夢紫は、青果の状態で15度あり、
通常加工用に使われる「ちゅら恋紅」(糖度がおよそ10度前後)に比べると
2〜4度程度差があって、甘味が強いのが特徴です。
収穫後、一定の温度・湿度で約1ヶ月程度熟成させ、
芋に含まれるデンプン質が果糖などの糖類に変化してより甘さを引き出していきます。
実は、サツマイモのねっとり系「シルクスイート」やしっとり系「紅はるか」と
ほとんど変わらない甘さを引き出すことができるんですよ。
それを焼き芋にすると、甘さは30度~35度となり、これまでの紅芋のイメージを覆すような
甘い焼き芋をみなさんのお手元にお届けしています。
➖栽培においてのこだわりなどはありますか。
一番は、愛情をもって育てていることです。笑
肥培管理といって、手間のかかるのこの品種(沖夢紫)では、特に重要な作業となります。
水やりや除草の手間、病害虫対策に生育状況をみて肥料を与えたりなどこだわって丁寧に栽培しています。
また、甘さをより追求するためにキュアリングという処理技術を試験的に始めています。
沖夢紫にかける想い
➖最後にこの沖夢紫にかける想いを教えてください。
県内でも生産量の少ない沖夢紫ですが、久米島の直営農場では15000坪を確保して
毎年30tの沖夢紫を収穫しています。
流通量の多い品種を栽培するだけではなく、この沖夢紫が青果として市場流通量が増える様
生産量に力をいれています。
紅芋そのものが甘くないというイメージを払拭できるこの芋(沖夢紫)に
新しい紅芋の価値をアピールできると思っています。