紫芋と紅芋の違い。紅芋は、沖縄から持ち出せない?その謎に迫る
紫芋と紅芋ってどう違うの?
お客様から多かった質問の一つです。
また、県外では紅芋を探しても見つけきれず、ネット販売もしてないようなのですが、
何故ですか?
などなど。
紅芋にとりまく?(ハテナ)を今回は解明していきたいと思います。
紫芋と紅芋の違いとは?
実は、多くの方がその違いを知りません。
でもこの二つの芋は、同じ紫色をしていても品種としては全く違うものになります。
紫芋:サツマイモの一種(ナス目ヒルガオ科サツマイモ属)
みなさんがよくスーパーや八百屋で見かけるお芋の種類で、
色味には、黄色(紅はるかやシルクスイート)やオレンジ(安納芋)、白色(シロユタカ)があり、
紫色が通称「紫芋」(パープルスイート、アヤムラサキ)です。
紅芋:ダイショといわれ、ヤムイモの一種(ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属)。
中見が白色のものもあり、紫色のものを紅芋と呼んでします。
また、仲間として近いもの(同属別種)として挙げられるのは、ヤマイモやナガイモになります。
紅芋の種類には、ちゅら恋紅や沖夢紫、微瀬などがあります。
Omoimoの紅芋は沖夢紫という品種を焼き芋にしています。
また栄養面でいうと大きな違いは、紫芋の方がアントシアニン(ポリフェノールの一種)の量が多く、
強い抗酸化作用が期待できる栄養素。
効果としては眼精疲労・眼病の予防や生活習慣病の予防にいいと言われています。
味の違いでは、紫芋は紅芋に比べると甘味が弱く、焼き芋やふかし芋などには向いておらず、
加工品として活用されることが多いそうです。
紅芋は持ち出し禁止?!生芋で買えない理由とは?
沖縄県外のスーパーやオンライン販売でも紅芋そのもの見かけたことがない。
どうやって買えるの?
など、多くの方がふと疑問に思ったことがあるでしょう。
実は、この理由は害虫問題による法規制によるものです。
病害虫の蔓延を防ぐ目的で
沖縄県産の紅芋を生のまま他県に持ち出すこと自体が法律で禁止されているのです。
サツマイモ(紅芋含む)に寄生するアリモドキゾウムシやイモゾウムシなどの害虫が
沖縄をはじめ、奄美大島などの南西諸島や小笠原諸島で発生しています。
これらの害虫は芋の内部に卵を産み、外見から発見が困難で、イモ類に大変な被害を及ぼします。
県外では、この害虫がいない為、害虫蔓延防止の理由で
生の状態で紅芋は沖縄県から持ち出しが禁止されています。
商品化されている「紅芋タルト」などの加工品や、
焼き芋など加熱調理済みの状態であれは持ち出しても問題ありませんのでご安心ください。
ちなみに・・・、
Omoimoの紅芋(沖夢紫)は沖縄久米島産。
久米島では、2013年に害虫「アリモドキゾウムシ」の根絶に成功。
生産量が拡大し、久米島産紅イモをブランド化への期待が膨らみます♪