親を悩ませる!?子供の好き嫌い。SDGsの視点から考える家庭で楽しむ食育とは?
みなさんは、子供の食の好き嫌いで悩んだことはありますか?
できるだけバランスよく食べて欲しい
お菓子や特定の食材だけの偏食が気になる
食べ残しがお母さんのストレスになるなど。
いわゆる食育についての悩みは多くの方がお持ちだと思います。
同時に、ご家庭でどんな風に子供に教えたらいいか分からないという声もお伺いします。
今回は、子供にとっても「楽しい!」や「なるほど」といった食への前向きな意識を
どう育めるのかSDGsの視点も踏まえてまとめてみました。
好き嫌いの原因とは?「残せ」「残すな」の前になぜに注目してみよう!
食育の観点や子供達の成長の為に完食指導を重視することもあるかと思います。
一方で子供のストレスになったり、この指導に疑問をもつ意見も伺います。
「残すな」「残せ」ということよりもなぜ残してしまうのかに向き合ってみると
お母さんの捉え方も変えられるのかもしれません。
なぜ食事を残してしまうのか、嫌いな食べものは何が嫌いなのか、
子供に理由を聞いてみたり、食事の様子を観察してみると
無理に食べさせることに執着せずに解決策が生まれることも。
例えば、
■量が多すぎる
■食べる時間が短いことなど
食事そのものにおける問題なのか
■味や食感が嫌い
■形や色が嫌い
などの食材への味覚や視覚によるものなのかなど。
調理法を変えれば食べられるのか、
その食材でなくても代わりになる他の食材で栄養素を補えなるのではなかいかという
視点でみれるとずっと楽になるのかもしれません。
食育におけるSDGsの視点とは?
SDGsとは、2015年に持続可能な世界の実現に向けて、
世界中の国が共通して解決しなければならない福祉、環境、教育などの課題を17の目標で示したものです。
食育を行う上で、SDGsの視点も深い関りがあります。
社会課題としては、規格外の食材が廃棄される事業系食品ロスの問題。
家庭においても食べ残しや野菜など食べられる部分の茎や葉を捨ててします過剰除去、
未開封のまま捨ててしまう直接廃棄などの家庭系食品ロスについても子供達と一緒に考えてみたいテーマです。
また、家庭でできる取り組みに
生ゴミなど有機物を微生物の働きを活用してコンポスト(堆肥)にし、野菜を作る肥料にかえた
「フードサイクリング」などもあります。
これによって、ごみを減らし、焼却処分を減らすことで二酸化炭素排出削減も期待できます。
他にも、食料自給率をあげることで輸送エネルギーを削減できる「地産地消」という視点や
農業体験などを通じて食材がどこから来るのか誰がどうやって作っているのかなど過程を知ることで、
目の前の食べ物に対する見方を変えるきっかけになるかもしれません。
食育では、食べるということだけでなく、「食の循環」という視点で
子供達に伝えることがポイントになりそうです。
こどもと一緒に楽しみながら学びを見出す食育アプローチ
こちらの食育のアプローチは、独自で子育て中の親子さんから集めた家庭内の取り組みや
農林水産省で奨励されているSDGsにおける食育推進からまとめたものです。
これなら我が家でも出来そう!というものがあればぜひ取り入れてみてください。
■ 食べられる分をいれておかわりをする習慣をつけてみる
■お皿を変えたり、こどもの好きなお皿を使ってみる
■子供だけの「孤食」から家族で囲む食卓や時には友人達と楽しむ「共食」の場をつくる
■一緒に料理をするなど「食事を作る」ことを楽しんでみる。
■水・農・畜などの農業体験を通じて、食べ物がどこから、誰がどうやって作って食卓に運ばれるのかを見たり体験してみる。
■季節の旬の食材や地元の食材などを選んで食べてみる。
■家庭の冷蔵庫にどんな食べ物がどのくらい、いつまで食べられるのか、食材を無駄なく捨てずに
どんな料理がつくれるのかなど、工夫してみる。