体温調節も自律神経の役割で、寒暖差の疲労は、自律神経の乱れを引き起す原因に。
6月も中盤に入り、全国的にも梅雨の時期に。
沖縄は、5月のゴールデンウィークから一足早く梅雨に入りました。
亜熱帯海洋性気候で、高温・多湿が特徴の沖縄は、
モワッとした湿度の高い風は、東南アジアに来たかの様な錯覚を覚えます。
梅雨の時期は、特に湿度が高く、体調が崩れや気持ちが憂鬱になりやすかったりと
不調が出る時期でもありますよね。
今回は、そんな季節を上手に乗り切る「心と体を整える方法」をまとめてみました。
梅雨時期に体調不良になる理由は、天気による影響で体や心にストレスがかかることが原因と言われています。
気圧の変化による自律神経の乱れが体調不良のきっかけに。
興奮モードである「交感神経」と鎮静モードである「副交感神経」の2つの神経が、
バランスよく保たれているのが本来の状態。
低気圧が続く梅雨の時期には、
体の外からの圧力(気圧)が減り血管が膨張すると、体内の圧を調整しようと血管や筋肉を収縮させるために
「副交感神経」が優位に働き、強い眠気やだるさを感じるようになります。
この状態が続くと、日中でも体は休息状態が続き、
低血圧、循環不良による手足の冷え、下痢・便秘などの症状が出やすくなったり、
内耳が敏感な方には、吐き気、肩こり、頭痛、めまい・耳鳴り、関節痛・神経痛など全身に現れることも。
こうした体の不調は、やる気が出ない、イライラしやすい、集中力低下などメンタルにも影響が出てしまいます。
雨で気温が下がったり、翌日には真夏のような暑さになったりと、同じ一日でも朝夕は冷え込んだりするような
気温差の激しい時期には、体が順応しようと体内調整にストレスやダメージが多くなり、疲れやすくなります。
体温調節も自律神経の役割で、寒暖差の疲労は、自律神経の乱れを引き起す原因に。
湿度が高いと、体内の消化吸収と水分代謝がうまくできなくなり、発汗による体温調節が難しく、
消化不良が起こります。
気温が高い日も多いことから、冷たいものを摂ることも消化不良を促進させる原因に。
消化不良を起こしやすい時期だからこそ、白湯など温かい飲み物を飲むことで、消化器官に負担をかけない事が
ポイントとなります。
梅雨の悪天候の時期には、十分な太陽光を感じれず、体内時計がくるってしまうことで、
ストレスや気持ちの落ち込みが心への影響も同時にもたらしてしまいます。
寒さや日照不足による冬季鬱も同じ様な季節性の影響が及ぼすものです。
自然な眠りを導き出す睡眠ホルモンの『メラトニン』の分泌バランスが崩れることが影響していると言われています。
日照時間が短い梅雨の時期は、特にメラトニンの分泌のタイミングが遅れたり、過剰になったりするため、
睡眠の質が低下してしまいます。
雨や曇りでもカーテンを明け、電気をつけて出来るだけ部屋を明るく!
心のバランスを整える働きがある神経伝達物質の『セロトニン』は、日光を浴びることで増えるため、
日照不足により光の刺激が減るとセロトニンも減り、精神のバランスが崩れやすくなるとも言われています。
また、体温・睡眠・ホルモン分泌、血圧などの調整を行う体内リズムは、
光に関係しているため、できる限り自然な太陽の光を浴びることが肝心。
その他にも、ヨガやストレッチなどの体操で、血液循環がよくなり身体が目覚めやすくなります。
朝食をしっかりと食べることで、自律神経の活動が活発になり、体本来のリズムが整うことに繋がります。
睡眠による体内リズムと食生活の生活リズムを整えること(=規則正しい生活)が重要。
梅雨時期の食事では、胃腸などの消化器が弱っていることが多いため、消化の働きを助ける酸味や程よい甘味も良い
とされています。
特に、梅雨という文字にあるように梅は、唾液を3倍分泌させる効果があり、唾液中のアミラーゼが消化吸収を助けて
くれる為、梅干しを使った料理や付け合わせとして一緒に摂取するのも良いですね。
また、消化機能が落ちている時期でもあるので、食べ過ぎや消化に負荷のかかる揚げ物や脂っこい料理は
避けた方がいいとされています。
他にも気をつけたいことに、
高温・多湿の梅雨時期は、食品が傷みやすく、細菌性の食中毒が流行る時期でもある為、
できるだけ火を通して温めて食べることをおすすめします。
蒸し暑い時期だからと、冷たいものばかりを好んで摂ると冷え体質になり、だるさが取れません。
口に入れるものはなるべく温かいものを選んでみることも大事。
生姜、にんにく、とうがらし、ねぎなどの体を温めてくれる食材を使った料理は、
体温が上がり、だるさを防ぐことができます。
そして、日中は意識して活動的に。
ウオーキング、ジョギング、雨の日のストレッチなどの軽めの運動を習慣に、
夜はぬるめのお湯にゆっくり浸かって心身をリラックスするのも体を温めるのに最適です。
睡眠の質を上げることが、自律神経を整える上で非常に重要なポイント。
日照不足から、日光に当たることでつくられるビタミンDができにくくなり、うつ症状が出やすくなると言われています。
寝室の環境を整えることも大切です。
寝る時間や起きる時間、部屋の湿度や温度の調整、寝具など寝心地や睡眠導入のための工夫など、
体内リズムを整えることを意識してみるのいいかもしれません。
心が不安定なときは、リラクゼーションミュージックを聴きながら読書をしたりして、
気持ちを穏やかに過ごすこともポイント。
鬱々とする時期に、オススメな気分転換が、色や身につけるものの素材、香りを楽しむことも効果的です。
例えば、お花を家に飾って楽しんだり、
見つけるお洋服も天然素材(シルク・コットン)など、肌に馴染みの良いものを選ぶのもいいと言われています。
また、リラックス効果がある香りには、レモン・ラベンダー・ユーカリなどアロマテラピーとしても
治療法としてよく用いられている香りでもあります。
アロマやデュフューザーを活用して、家の中での気分転換を図ってみましょう!
温かいお風呂や耳や頭部のマッサージは、自律神経の調整にも良いと言われているので、
こまめに取り入れてみるのもいいかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
今年の沖縄は浸水するほどの大雨に見舞われたりと梅雨も長くなりそうですが、
少しでも心と体のバランスをとりながら、この季節を乗り切れることを願っています。
☆ご自身の体調をセルフチェックできるサイトをご紹介!
参照: “頭痛、むくみ、だるさ” 梅雨になると体調不良になるあなたは【湿気負け体質】!? クラシエ
まずは、今の体調を知ることからスタートできると改善策をみつけられやすいかもしれません。
夏バテ防止メニューなら沖縄島野菜も必見!
参照:暑さを乗り切る沖縄の味【チャンプルー8選】 NHKエデュケーショナル
☆Omoimo コラム 「沖縄の島野菜の魅力、ぬちぐすい(命の薬)と言われる所以とは。」