貰ったお年玉、子供に教えたい賢い使い道や管理の方法とは。
子供達にとって新年の楽しみと言えば「お年玉」。
せっかく貰ったお年玉の使い道やお金の管理の点でもお金の勉強という機会として捉えてみると学びが沢山あります。
今回は、そんなお年玉を使ってファイナンスリテラシーの身につけ方にどんな方法があるのかをまとめてみました。
お年玉の相場
新型コロナウィルスの影響で、親戚まわりができず、お年玉をあげる予定が減ったという方もいらっしゃるかと思います。
とは言え、下記のSBIネット証券の「お年玉に関する意識調査2021」のデータにおいては何かしらの形でお年玉をあげると回答した方も1割弱いるとのこと。
子供達が受け取るお年玉の相場はどのくらいなのでしょうか。
■小学生未満 「1,000円以下」
■小学校低学年「〜3,000円」
■小学校高学年「〜5,000円」
■中学生「〜10,000円」
■高校生・大学生「10,000円〜30,000円」
参考データ:SBIネット証券「お年玉に関する意識調査2021」
がボリュームゾーンになっている様です。
ご家庭によってはおかづかいを取り入れているところもあることでしょう。
お年玉と合わせてお金のリテラシーを上手く育むとはどんなことなのでしょうか。
お金の学び〜使い道や管理の方法の賢い伝え方〜
①お金を使うことで市場感覚や金銭感覚を身につける
お金の扱いがまだわからない未就学児ですと、
最初のステップとして、まず子供自身でお買い物をしたり好きなものに使ってみるということ。
自分が欲しいものがいくらするのか、自分がもっているお金(予算)でそれが買えるのかなど
金銭感覚やものの値段に興味をもってもらう市場感覚を身につける意味でも良いアプローチと言えます。
また、もう少し大きくなって、小学校高学年や中学生になると、使うお金の金額も大きくなってきます。
自分が欲しいもの(予算)に対してお金を貯蓄することや、備えることも学ぶ動機づけになります。
②目的に合わせてお金のポートフォリオを組む視点を身につける
(3つの視点で金を分けてみる)
金銭管理を身につける上で、ポイントとなるのが、目的に合わせてお金の配分を決めること。
お金の使い道には、「消費」・「浪費」・「投資」の概念があります。
子供達が好きなものを今全部買うというだけではなく、買いたいものがなぜ必要なのか、
お金がどんな時に役に立つのかなど、使い道や場面を考える視点を持たせてみると、計画性が身につきます。
長期的な視点でお金を管理するようになると、使うことだけでなく、
貯蓄や投資の概念に繋げて考えていくことにもなります。
③管理するための賢いアプローチ
子供が幼い内は、親やお年玉を管理することもあるかと思いますが、
できれば金銭管理を教えていける小学生くらいになれば、自分で管理をさせていくことも主体的に学ぶことに
つながります。
子供自身でできることや年代に分けてやれることを増やしていけたら良いですね。
お小遣い帳をつける
まずは、お年玉だけでなく、お小遣いも合わせてお小遣い帳をつけてみると
お金の出入りを子供自身で確認することができます。
いくら貰って、いくら使って、いくら残っているのかなどを毎月使ったお金のレシートなども
合わせて記録出来ると良いですよね。
自分の口座を持とう
管理できる様になったら、子供自身の名義で口座を作ってみるのも大事です。
実際に貯めるお金を口座に預けてみる体験を自ら行うことも管理の意識が高まります。
今ではネットバンキングで残高確認も簡単にできる様になりましたが、
管理しはじめた頃や小学生の内などは、銀行に親も一緒になって通帳記帳してみるのも良いかもしれません。
運用する視点を身につけるためには
2022年から高校生の家庭科の時間に金融教育がスタートした背景もあり、これまでの金銭教育に加えて
資産形成の視点が盛り込まれています。
高校生からは自分の口座で管理してきたお金を貯金するだけでなく運用してみる視点も身につけていけたら
良いですよね。
成人年齢18歳の引き下げに伴い、証券口座の開設も可能になりました。
最初から大きな額を運用するのは親自身も心配になるかもしれませんが、
運用の手始めには子どもNISAや毎月1万円くらいで始められる累積投資が可能な投資信託、
インデックスファンドなどから初めてみると良いと言われています。
また、投資を始めることで経済情勢や為替、世界情勢が経済に及ぼす影響など社会情勢に広がって
意識を育むことにも繋がります。
出来るところから、子ども親も一緒に初めていけると良いですね。
参考記事:
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