料理やアロマだけじゃない!夏の虫除けにハーブを使おう!
ハーブは日本では「香草」「薬草」「野草」などの意味を持ち、摘みたてをお料理に使ったり、乾燥させてお茶にしたり、精油を使ってアロマにするなど、皆さんの身近にあります。
ハーブの活用シーンは実にさまざま!今回は特に「虫除け」に焦点を当てたハーブの活用方法をご紹介します。
ー 夏のいやーなアノ虫除けには「クローブ」を!
春先から気温が高くなり、湿気も増してくると嫌でも目にする機会が多くなる虫といえば、ゴキブリ。
ゴキブリといえばその名前を聞くのも嫌!スプレータイプや置き型の殺虫剤を常備していても、本音は「見たくない」ですよね。特に小さいお子様がいる方は、殺虫剤を使用することに抵抗もあるはず。
そこで使って欲しいのが「クローブ」です。
クローブについて
クローブは日本名で「丁子(ちょうじ)」とも言い、胃腸を温める作用があるため生薬・漢方として昔から用いられてきました。濃厚な甘い香りとスパイシーな香りが混ざったような強い香りが特徴で、肉の臭み消しとしてカレーやポトフに。他にもチャイやホットワインに入れるなど、ドリンクの香りづけにも使われています。抗酸化作用もあるので、家庭にぜひ常備してほしいオススメのハーブです。
クローブには「オイゲノール」という殺菌作用・抗菌作用のあるゴキブリが嫌う成分が含まれていて、ゴキブリが寄り付きにくい環境を作ってくれます。一説によるとゴキブリが出そうな場所にクローブを置いてみてください!
<虫除けクローブパック>
・乾燥したクローブ(ホール)をお茶パックや通気性の良い布などに包みます。
<置き場所>
ゴキブリは温かくて湿気の多い場所を好みます。
植木鉢の下や流し台の下、洗濯機の近く、家具の裏など、狭い隙間や湿気の多そうな場所に設置して下さい。
また、侵入してきそな玄関・排気口・換気扇・エアコンのホース近くなどにも置いておくと効果的です。
ー かゆい&伝染病も媒介する「蚊」が嫌がるハーブ
蚊は25度〜30度の気温になると活発に動きます。特に水がある場所は繁殖しやすいため、特に蚊が大量に発生することも。刺されると痒みや赤みが出ることはもちろん、世界保健機構(WHO)で発表されたデータによると、地球上でもっとも人間を殺す生き物とされています。できれば蚊を避けて夏を過ごしたい・・・そんな時にもハーブが活躍します。
出典:http://www.gatesnotes.com/Health/Most-Lethal-Animal-Mosquito-Week
・レモングラス
レモングラスは爽やかな柑橘系の香りで、熱帯〜亜熱帯の気候でよく育ちます。エスニック料理にも良く使われているので、馴染みのある方も多いはず。
レモングラスを庭や玄関先、ベランダなどで育てれば、蚊の侵入を抑え、料理にも使えるのでとっても便利です。
・タイム
タイムは寒さにも強く、比較的育てやすいハーブです。肉や魚の臭み消しに良く用いられます。「チモール」という虫除け成分が含まれていますが、そのままだと蚊避け効果は発揮できないため、摘んだ茎や葉を指や手で揉み、オイル成分を出してあげることが必要です。揉んだタイムをお茶パックや通気性の良い布に入れて、窓側や玄関などにぶら下げて使って下さい。
・月桃(げっとう)
沖縄ではそこらじゅうに自生する「月桃」。独特の甘い香りを持つ大きな葉っぱには防腐効果があると言われ、沖縄では葉でお餅を包んで蒸す「ムーチー」という料理に使用します。蚊避けとしての効能を最大限に活かすためには「煮出し」が必要。葉や茎を鍋に入れ、水の状態から火を入れていきます。沸騰したら弱火で10〜20分ほど煮出し、火を止めます。冷めたら煮出した葉や茎を絞ります。このエキスを水やエタノールで薄めて、蚊避けスプレーとして使用できます。
葉を煮出したものはお茶としても飲めますよ。少し癖のある香りですが、味は爽やかです。
月桃は沖縄では年中育ちますが、寒さには弱いため気温が10度以下になる地域では秋から冬に入ると温度調整が必要です。
他にも虫除け効果のハーブはたくさんあります!香りの強いミント・ラベンダーなども虫が嫌うので、お好みの香りで試してみて下さいね。
<注意>
※ハーブは種類によって犬や猫などのペットが摂取すると、中毒症状を引き起こす恐れがあります。ペットがいるご家庭では使用されるハーブをあらかじめ調べておくことが必要だと思います。また、妊娠中の方も大量の摂取や使用は避けた方が良いと言われています。